漫画大好き縁田ちゃん📚[漫画紹介/あらすじ/感想]

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よしながふみさん【西洋骨董洋菓子店(全4巻完結)】[あらすじまとめ・漫画紹介・感想]

よしながふみさん

【西洋骨董洋菓子店・せいようこっとうようがしてん(全4巻完結)】

あらすじまとめ・漫画紹介・感想です🍰🧁

 

はじめに 

幼い時のある事件に巻き込まれ、大人になっても怖かった記憶のトラウマを抱える〝お金持ちイケメンオーナー〟と、世界でも活躍していた天才ケーキ職人で〝魔性のゲイ〟の『時を巡る縁』で開店した洋菓子店『Antique(アンティーク)』🍰🧁

 

住宅街で深夜2時半まで営業するアンティークにやってくるのは、一癖も二癖もある素敵なお客様たち。

 

人生はショーケースに並ぶ、最高のケーキ職人が作る洋菓子たちのように甘く美味しいことばかりではありません。

 

洋菓子店アンティークで巻き起こる人間ドラマは、甘くもあり・苦くもあり・時々痛くて、あたたかい。

本日もどこかの住宅街で

『Antiqueは営業中です🍰

きになるジャンルは? 

 

  • 洋菓子🍰スウィーツ🍰パティシエ
  • ヒューマンドラマ
  • 実写ドラマ化・アニメ化作品
  • 事件(過去)・少しサスペンス
  • 女性漫画
  • マイルドなBL(ゲイ)
  • 料理・グルメ
  • 日常

登場人物紹介 

 

オーナー・販売🍰橘 圭一郎(たちばなけいいちろう)

橘・若・圭ちゃんなどなど。ノンケ。

大企業の孫、お坊ちゃま。

幼い頃にとある未解決事件に巻き込まれた過去をもつ。

急に会社を辞めて〝ケーキ屋〟をやると宣言、父親が招いた〝最高ケーキ職人〟が小野さんだった。

ケーキは好きじゃない。

 

小野さんと同級生で学生時代告白され、酷い振り方をした過去がある。

 

頭が良く、記憶力も良い。接客上手で手先も器用。

口が悪くはっきりと考えを伝えるものの

『天才ケーキ職人のお願いには弱いです(笑)』

 

天才ケーキ職人🍰小野 裕介(おのゆうすけ) 

ユーちゃん・小野・先生などなど。

気にいった男は、ゲイ・ノンケ関係なく皆虜にしてきた伝説をもつ〝魔性のゲイ〟

かわいいよりキレイ系が好き。

 

才能と素晴らしい感性をもち、デコレーションからディスプレイまで手掛ける伝説のパティシエで、パリの名店洋菓子店で働いていた。

 

魔性故に男性従業員を行く先々で虜にしてしまい、小野さんを巡り職場内で暴力事件や従業員同士のいざこざを招き、全店1年未満でクビになっている。

 

魔性のゲイになったのは〝橘に酷く振られた事〟のおかげ。今はとっても自由!

『唯一振られたのは橘だけ』

 

職人見習い🍰神田エイジ(かんだえいじ)

元伝説のボクサー。

中1の頃には既にヤンチャをしていて、女の子にもモテてた。

15歳の頃には飲む・打つ・買うで、ボクシングジム会長を困らせまくっていた元クソガキ(笑)

会長の養子になり、親子となった。

 

甘い物大好きで、小野さんの作るケーキを初めて食べた時

「今まで食べてきたのをケーキと呼ぶなら、これはおケーキさまさまと呼ぶしかねぇ」

と感動し弟子入り。

 

ケーキの知識は無いものの、素直で正確な味覚は素晴らしく、日々ケーキ職人になるため頑張っています。

 

販売・ホール🍰小早川 千影(こばやかわちかげ)

普段ずっとサングラスをかけています。
 
お母さんが橘家の住み込み家政婦をしていたので、小学生の頃からよく2人で過ごしていた。
あまりにも仕事ができないため、仕方なく橘家でやとっているものの家事も出来ない(笑)
優しくて真っ直ぐで純粋。
小野さんの激タイプ。

 

西洋骨董洋菓子店あらすじまとめ 

有名超大企業の孫橘圭一郎は、会社を辞めて〝ケーキ屋さん〟をやることを思いつきます。

 

橘のために父親が見つけてくれたのは、世界で活躍する〝天才ケーキ職人の小野裕介〟でした。

 

初めての顔合わせの日、小野を見た瞬間橘は学生時代の苦い出来事を思い出します。

それは『小野に告白をされ酷い振り方をしたこと』です。

 

小野は橘には気付いておらず、普通に挨拶をしてきました。

 

橘は小野に正体を明かすことなく、お店の説明やどうして素晴らしい腕をもち、経歴も申し分ない小野が一年未満で各名店をクビになってしまうのかを聞き出します。

 

小野は自分を〝魔性のゲイ〟だと言い、それ故に勤め先でいざこざを招いてしまうのだと返しました。

 

爆笑しながら茶化す橘に信じて貰うため小野が連れて行ったのは、以前働いていた新宿2丁目のBAR。

 

そこでマスターやお客さんから小野の伝説を聞き、〝魔性のゲイ〟を認めた橘は、自分の身を守るため『自分は学生の時に小野を振った橘だ!』と明かします。

 

小野は本当に気付いておらず、〝唯一自分を振った男〟ならば自分を好きになる事は無いのでクビにならずに済む、と喜び2人は握手を交わしました。

 

橘は『天才ケーキ職人のお願い(小野)』には弱く、男性従業員を募集したところ、1人の若者がやってきました。

 

今までも女性が苦手な『天才ケーキ職人』のため男性に募集していましたが、どいつもこいつも〝魔性のゲイ〟の魔力に魅了され、厨房は一瞬で情事の舞台へ…。

 

ようやく小野のタイプじゃないかわいい系のエイジを橘は即決採用しましたが、〝やべぇ店〟だと逃げようとするエイジに小野はケーキの試食を頼みます。

 

あまりのうまさに『おケーキさまさまと呼ぶしかねえ』と感動し、嬉しそうにケーキの分析を話し出すエイジを見て、見習いとして雇いたいと橘にお願いする小野。

 

エイジも小野の味に惚れ、弟子になりたいと言います。

 

『天才ケーキ職人のお願い』には弱いのです(笑)

 

色んなバタバタがありながらも、少しずつケーキの売上も上がってきた頃…

 

大雨の中ベンツから降りてきた男の名前は『小早川千影』

 

橘と長年一緒に過ごしていた〝この男〟が店にやってきたことで、また1つのドラマが生まれるのでした🍰

 

ちょっとだけ実写ドラマのお話 

放送当時の事は、まだドラマをしっかりと見る年齢では無かったこともあり〝タッキーこと滝沢秀明さん〟が出演されていた事位しか記憶に残っていません

 

今のテレビでは放送できない内容が出来ていた時代、そして今のテレビやメディア、ネットで当たり前になっている事が、まだ世間に広まっておらず放送出来なかった時代…。

 

この西洋骨董洋菓子店の〝小野さんがゲイ〟はおそらく当時のテレビでは難しかったようで、ほぼ無しになっています😢

2時間ドラマなどで、おっぱいポロンは普通に放送されていたのに…😅そっちのがやばい(笑)

 

小野さんが『魔性のゲイ』であることは作品の大事な要…、そこを削ってしまっては〝西洋骨董洋菓子店〟の大切な部分を削ったことになります。

 

この令和にまたドラマ化されることがあったらきっと、『魔性のゲイ』はしっかりと表現されるんじゃないかなぁ…。

と日々時代の移り変わりを漫画やドラマでも感じております✨

 

おわりに 

この漫画を読んだのは〝ゲイ〟を理解できる年頃になってからです。

 

第一巻初版発行は2000年で、ドラマの放送は2001年。

 

当時の私は連載が始まったHUNTER×HUNTERやピーチガール、ちびまる子ちゃんなどを読んでいて、この作品のタイトルをなんとなーくドラマで聞いたことあるなぁ位でした。

 

大奥、きのう何食べた?と長期連載前に描かれた作品です。

当時ひっそりと人気を得ていたBLも、きづけば今ではしっかりと表舞台で愛されています。

私もきづけば理解できる年になり、魅力にどっぷりとはまってしまいました(笑)

 

そんな時代の移り変わりの中で、よしなが先生がご執筆された〝西洋骨董洋菓子店〟〝大奥〟〝きのう何食べた?〟などは、それぞれの時代で愛され話題に…。

 

今回ご紹介する西洋骨董洋菓子店は、マイルドなゲイ表現ながらもしっかりと色気漂う〝魔性のゲイ〟天才ケーキ職人小野さんと、過去に巻き込まれたとある未解決事件のトラウマを抱えるオーナー橘さんと〝その未解決事件〟、そしてアンティークで巻き起こる人間ドラマという、摩訶不思議な組み合わせ(笑)

 

小野さんと橘さん、エイジくんのテンポの良いコメディ場面あり、小野さんの制御不能な魔性が大暴れするシーン多々あり(笑)、涙あり笑いありの人間ドラマ漫画かと思っていたら、サスペンスが混ざりはじめ真実は何か目が離せなくなります。

 

なぜケーキ屋さんだったのか。

他ではダメだったのか?

 

その答えが知れた時に、凄くスッキリはしたのですが色んな事が繋がりすぎて泣きました😢

何度読んでも泣けます😢

 

名作ばかりのよしなが先生の作品の中でも、大好きな作品です。

 

読むとつい甘い物が食べたくなります(笑)🍰

 

本日もお立ち寄りありがとうございました🙇✨