2025年6月9日書店発売!
狛犬はやとさん
【ベアフェイス─公安を去った男─4巻】

あらすじ・漫画紹介・感想👮
はじめに
さてさて公安で歴代最強と言われた男〝斑鳩〟が公安を辞め、始めたのは『探偵事務所』でした!
〝人から表立って感謝されたい〟
という一心で、ヤバい依頼から、女子高校生のかわいい恋の依頼まで…。
どんな内容でも引き受けた依頼は、完璧にこなしていく斑鳩。
そんな充実した日々を送る斑鳩を襲う、謎の者たちが現れて────。
新しい仲間
氷室 渚
- 斑鳩探偵事務所・裏方(3ヶ月前から)
- 物資の調達・情報収集・その他事務作業など
- めちゃくちゃ美人ギャルの女装男子
- 柏木ちゃんとは犬猿の仲(笑)
- 元斑鳩の専属S(スパイ)、斑鳩の言う事しか聞かないため、斑鳩と共に公安協力者を辞め探偵事務所に雇われた
- 性格はやや難ありだけど、シゴデキ!
ベアフェイス4巻🔫あらすじ
ますます物騒な世の中になってきた今日この頃…
〝簡単な仕事で高額な日当を手に入れられる〟
という謳い文句に釣られ、知らず知らずのうちに犯罪の片棒を担がされていた…
なんてことも…。
連日のニュースで報道される〝闇バイト〟
手口はどんどん巧妙に、残虐になっています。
ある日のこと、1人の若者が斑鳩探偵事務所を訪ねてきました。
「すみませんでしたッ!!!」
と土下座する彼は、シングルで自分を育ててくれているお母さんの負担を少しでも減らしたいと、SNSでみつけた
『高額バイト募集』『物を運ぶだけで三万』
に応募し、運び屋をやってしまいました。
後から考えれば考えるほど〝犯罪〟に結びつき、警察に言えば家族を襲うと脅され、藁をも掴む思いで相談をしにやってきたと話します。
「どんな形であれ犯罪に加担したんだ」
「罪は償え」
「それでも家族が心配なら──
スマホをここに置いていけ」
斑鳩の狙いとは─────
おわりに
小学生のクワガタ採りに、女子高生のデート下見などなど、ほっこり依頼が続いていただけに今回の依頼?相談?は、より緊張感が伝わってくるストーリーでした😨今回描かれていた「闇バイト」の手口は、実際に今の世の中でも問題になっている深刻な内容で
「簡単」「高額」「誰でもできる」
といった甘い言葉に引き寄せられてしまう若者が後を絶たない中…
今回登場した若者のように、1人で育ててくれたお母さんを楽にしてあげたい、真面目に働いても働いても手元にお金が残らないという状況が正常な判断を鈍らせ、結果として犯罪に巻き込まれてしまうことは、現実でも十分起こりうる話だと思います。
「高額バイト募集」「簡単な作業で高収入」──
ネットやSNSを通じて日常的に目にする言葉ですが、その裏にはどんなリスクが潜んでいるのか。
斑鳩さんが言ったように気づいたときにはもう遅い。引き返せない。
そして誰にも言えない。
そうした怖さを、物語を通じて改めて感じさせられました。
「罪は償え」「それでも家族が心配ならスマホを置いていけ」という言葉は、自分は罪を認めるし助けて欲しい…けれどお母さんに何かあったらと心配する彼からしたら、凄く心が軽くなっただろうし安心できたんじゃないかな…。
過去に公安として多くの危険と向き合ってきた斑鳩さんだからこそできる対応ですよねぇ。
闇バイトに限らず、「楽して稼げる」「匿名でできる」といった甘い言葉には常に裏があるということ──
もし、一度でも手を出してしまったら、きちんと罪を償うまで引き返すことはできないこと──
自分だけてはなく、大切な人や家族にも危険が及んだり、悲しませてしまうこと──
そして、自分だけで抱え込まずに誰かに相談する大切さ──
今巻ではそういったメッセージも込められていたように思います。
自分たちには、様々な方法を使い絶対辿り着けないようにしている犯罪グループのリーダーを、斑鳩さんたちはどのように見つけ、関わっていくのか──。
ちょっとした警告や啓発にもなっているところも含めて、めちゃくちゃ次巻が気になります!!
(ポンコツ刑事さんが出てくるあたりもね(笑)なんかちょっとリアルでした)
本日もお立ち寄りありがとうございました🙇✨
