2025年9月8日書店発売!
原作・渡邊ダイスケさん
作画・大羽隆弘さん
【近野智夏の腐じょうな日常 7巻】

あらすじ・漫画紹介・感想
はじめに
〝近野ちゃんと久世さん〟それぞれの一族の事が描かれはじめ、少しずつ明らかになってきました。
一筋縄ではいかない2人の出会いは、はるか昔から決まっていたのかもしれません───。
7巻あらすじ

【第46話】〜【第54話】まで掲載されています📖
甘いお菓子につられて、今日も近野ちゃんは久世さんの待つ事務所へ!
本日の相談者は、なんと某暴力団の若頭さん!
若頭さんは、1年ほど前に地方に別宅を購入。
ようやく設備が整い住めるようになったため、身の回りの世話や雑事を組の若い衆に任せていました。
ところが、ある日その若い衆のひとりが青ざめた顔でこう言ったのです。
『ヤバいシノギでもなんでもやるから、ここに寝泊まりすることだけは勘弁してほしい…』
『出るんです、この家…』
詳しく聞いてみると──
奥の広間で寝ていたところ、真夜中に金縛りに遭い、目を開けるとタンスの中から白い着物を着た老婆が這い出してきた、というのです。
最初はヤバい薬でもやってるんじゃないか?と疑った若頭さん。
しかし別の組員たちも口々に、
『白い服の婆さんを見た』
『小さな子供を見た』
など証言し、『ここだけは勘弁してください』と全員で必死に頼んできます。
幽霊や心霊現象など信じない若頭さんでしたが、この家で〝ある物〟を見つけてしまったことで、組員たちの言葉を無視できなくなったのでした──。
おわりに
7巻ではご紹介した若頭の別宅のお話と、久世さんの一族問題のお話が掲載されていました。
まず、ご紹介した若頭の別宅のお話から…
このお話はこのあと見つかった〝ある物〟のせいで、ただの心霊物件では無くなってしまいます。
ヤクザさん達だから冷静に対応できただけで、一般の人だったら…泣き叫ぶ・失神する・漏らす位はありえる位代物…。
立て続けにおきる心霊現象だけでも気が狂いそうなのに、見つけてしまった日には…地獄です😨
久世さんにはあの家に隠された秘密がわかったみたいですが、物語としては『世の中には知らない方が良いこともある』というラスト。
あのお話がもしも…もしも誰かの実体験を元に描かれていたとしたら…
───想像するだけで本当にゾッとします😨
ただの作り話ならこわーい!でもおもしろい!!で済むのですが、毎回絶妙にリアルな表現や描写があるので
『もしかして本当にあった出来事なのでは…?』
とより読み終わった後にヒンヤリとした余韻が残ります💦💦
自分の身近にも、知らないだけで同じような〝何か〟が潜んでいるのかもしれない…そう考えると、ちょっと夜寝るのが怖くなりました(笑)
そしてお話は久世さんの一族のお話へ…
4巻〜5巻で登場した久世さんの兄〝神一郎〟は
新興宗教 三叉真教を作り、入信者も順調に増え、今ではわりと大きな宗教団体へと成長しました。
ただ…良くない噂や、信者とのトラブル話もあるようです。
そんな神一郎と久世さんは今では犬猿の仲となり、お互いをよく思っていません。
今巻を読むまでは、インパクトのある初登場時の嫌な雰囲気胡散臭さ…
そして何か恐ろしい力が合わさって
『ヤバい奴ら』のイメージだったのですが、今巻で少しだけ見方が変わりました。
何しでかすかわからないヤバいタイプの人や、ものすごーーーく嫌な人は、できたら最初から最後まで嫌な人であってほしい…。
辛い過去や耐え難いバックボーンを知ってしまうと、その人物をただ「悪役」として切り捨てられなくなります😢
今回の7巻は、ホラー的な怖さと、人間の奥深い怖さをより感じれる巻でした。
特に若頭の別宅編は『心霊現象の恐怖そのもの』よりも、『人間の手による恐ろしさ』がじわじわ頭に浮かび上がってきて、心霊現象以上の戦慄…。
結局…あれらはなんだったのでしょうか😨
一方、久世さんの神一郎の宗教団体のくだりは、単なるフィクションとは思えないくらい、現実にありそうで怖いテーマです。
権力や信者を得た神一郎と、それを苦々しく思う久世さんとの関係性は
『血の繋がった家族だからこそ余計に深い因縁がある』
という重さを感じさせられました。
こういう家族問題はフィクションの中だけであってほしいですが、世の中には実際に似たような事例があるのかも…と思うと他人事とは思えません…。
久世さんと神一郎とのストーリーは継続中なので、次巻で決着がつくのか──否か──。
色々な事が繋がってきたので、もう一度最初から読みなおして次巻の発売を待とうと思います!!
本日もお立ち寄りありがとうございました🙇✨
