2025年11月20日書店発売!
安達智さん
【あおのたつき18巻】

あらすじ・漫画紹介・感想📖
はじめに
ここは浮世と冥土のはざま『鎮守の社』。
宮司・楽丸と鎮守の社の神様・薄神と共に、人気絶頂で死を迎えた花魁濃紫は〝あお〟と名乗り、わだかまりを持つ遊女たちの魂を救い導いています。
あおさんの心配は
『妹のコウちゃんのこと』
どこかの見世に売られていることはわかっていますが、それ以外の情報はありません。
まだ生きているのか…元気に暮らしているのか…
───いつか知れるその日まで。
あおのたつき18巻あらすじ
【其ノ陸拾捌】〜【其ノ漆拾】まで掲載されています📖
大黒屋の楼主が死んだ
遊女らの恨みを買ったか
借金取りにやられたか
とにかく大変なことをしてくれた
殺された楼主・金十郎の身内だという女は、今や小見世にまで落ちた大黒屋を、自分が代わりに仕切るためやってきました。
女の名前はおひさ。
見世の再建は簡単じゃ無いと思っていましたが、お金よりも何よりも〝楼主に遊女たちからの信用が無い〟ことが、大黒屋の一番の問題だと気付きます。
一方その頃、死んだ楼主・金十郎は鎮守の社へと迷いこんでいました。
最初は優しく話を聞いていたあおさんと楽丸でしたが、段々と様子がおかしくなり、金十郎は恐ろしい姿へと変わっていきます。
自身も命を狙われ、暗雲立ち込める新しい女楼主・おひさ。
見世への未練と殺された怨みが募る先代楼主・金十郎。
そして皆を大切し、皆からも慕われていた先・先代の徳次郎。
はてさて2人はこの混乱をどのように解決するのでしょうか──。
おわりに
どんなおみせでも働いている人達にとって
『良いおみせ』『良くないおみせ』はありますよね…。
時代が進むにつれて、働く環境や内容は変わっても…。
とくにあおさんたちの時代は、女性への差別は凄くあったでしょうし、ましてや遊女屋に働く遊女たちは酷い扱いをうけている人たちも沢山いたと思います。
18巻は『楼主』という立場の重さと、働く人々がいるから見世はなりたつ、そんな見世の在り方と人情を強く感じさせられる一冊でした。
大黒屋をめぐる出来事は、単なる事件ではなく、そこに生きてきた人たちの感情や積み重ねが複雑に絡み合っていて、読み進めるほどおひさと共に知ることになる事実に胸がぎゅっとなりました…。
おひさは最初こそ不安な登場でしたが、彼女が見世
全体と向き合い、本当の問題に気づき、先・先代のととさんが乗りうつったような決断シーンは、めっちゃくちゃかっこよくて泣きました(笑)
お金ではなく〝信用〟が失われていることに向き合うことはとても難しいことだと思います。
とくに人と人との関係が最重要な遊女屋では、ちょっとしたことが命とりになりかねません。
人の恨みや執着が、姿までも歪めてしまう描写は、あおのたつきらしい重みがあり、読者にも強い印象を残します。
生前に積み重ねた行いが、死後にどう影響するのか…。
対照的に描かれる徳次郎と金十郎のラストでは 『人を大切にするとはどういうことか』
がとてもわかりやすく描かれていました。
立場や時代に関係なく、人の心に残るのは良くも悪くもその人の在り方なのだ。
本日もお立ち寄りありがとうございました🙇✨
