2025年1月17日書店発売!
もんでんあきこさん
【エロスの種子9巻】
あらすじ・漫画紹介・感想です📖🙋
はじめに
様々な愛や性の形が描かれるエロスの種子。
物語によって主人公や登場人物たちが変わるオムニバス作品です。
一冊の中でいくつかの物語が収録されることもあれば、一冊まるっと1つの物語で終わることもあります。
タイトルがちょっぴり?大分?ストレート、そして女性が表紙ではありますがエロ漫画ではなく、〝エロス〟性的な情熱や愛と濃い人間ドラマが詰まった漫画です!
その人によって変わるエロス。
優しい時もあれば醜い時もあって、残酷な時もある。
そしていつも官能的で美しい。
───今巻は〝ある1人の女性〟が主人公です。
エロスの種子9巻あらすじ
第四十話【法廷画家】〜第四十六話【許されざる者】まで掲載されています。
ここは法廷。
被告人の名前は『笠松莉可子』22歳のフリーターです。
罪状は〝同意殺人罪〟
自殺願望のある被害者に自身の殺人を依頼され、ホテルの一室で首を絞めて殺害。
遺書などの自殺の意思を示すものは見つかりませんでしたが、うつ病傾向にあった被害者は周囲に自殺をほのめかしていたこともあり、本人の同意なくひ弱な女性の手で絞殺を完遂するのは不可能だろうと、執行猶予のついた有罪判決が下ります。
ホテルという密室での出来事…。
死人に口無し…。
どうして莉可子は被害者の自殺を手伝うことになったのか。
本当に同意の上だったのか?
──見えてることだけが真実ではないのかもしれません。
おわりに
オムニバス漫画は1つ1つの物語を読むことができ、ショートショートのように楽しむことができます。
エロスの種子は〝人〟の物語。
新刊を読むときは、今回はどんな人のどんな部分が描かれたお話なんだろうとわくわくしながらページをめくります。
もんでん先生の作品は人の表情がとても繊細で美しくて、特に私は唇がすごく優しくて色っぽいなぁと登場人物の口をつい見てしまうのですが、このエロスの種子は大人のシーンも多く、すごくナイスバディでは無い女性でも淡くとても綺麗に描かかれています。
個人的には大きくても小さくても胸のラインが綺麗だとテンションが上がるので、もんでん先生の作品はそんなところも大好きです(笑)
さて莉可子が主人公の今回は、エロス3割・サスペンス&ヒューマンドラマ7割の緊張感が伝わってくるスリリングなお話。
お話が進み、それぞれの『死』に対する記憶や願いが過去と現在を繋いでしまった時、苦しいやら…悲しいやら…。
自分自身との葛藤が見え隠れし始める中盤。
私は最後まで莉可子をヤバい女だと思うことなく、読み終えました。
きっと10巻は違う誰かが主人公で、莉可子はもう出てこない。
これから莉可子はどう生きていくのか…
しばらく考えてしまいそうです。
本日もお立ち寄りありがとうございました🙇✨