はじめに
コミックス累計200万部突破の話題の傑作短編集。
グランドジャンプにて連載中!📖
もんでん先生描く登場人物達の表情はとても美しく、表情で語る怒りや憎悪のシーンは圧巻です。
官能的で儚くて苦しくて…皆そんな中で自分の居場所を見つけ生きていく…。
yoko-enda-manga.hatenadiary.jp
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8巻あらすじ
8巻は『第三十五話・波情Ⅰ』~『第三十九話・波情Ⅴ』まで掲載されています。
一冊全話まるっと
『海に飛び込んだとある男のお話』です。
泉太郎は稚内の北防波堤で一人夜明けを待っていました。
「朝日を撮りたいからどいてほしい」
と男性に言われ、このまま死ぬつもりだった太郎は男性の目の前で海に飛び込みます。
走馬灯のように思い出す稚内に来るきっかけをくれた風俗のお姉さん。
初恋の子に似ているからと指名しました。
結局何も出来なかったけれど、
『お兄さんが私の代わりに防波堤の朝日を見に行って!』
と冗談で言われ、そのまま気付けば深夜バスに1人乗り込み稚内に到着…。
死んだ…はずだった太郎は
男性に助けられ、起きた時には病院のベッドでした。
心配して目覚めを待ってくれていたのは、助けてくれた男性とその奥さんの『花守夫婦』で、自殺未遂に気付きながらも、優しく民宿兼自宅へ太郎を招きます。
美味しい食事に暖かいお風呂を用意して貰い一息ついた時、自分の中の負の思い出が沸きだします。
幼い頃から自分の吃音で両親ががっかりしていたこと、父親に『汚点』だと言われたこと、初恋の子のこと…。
学生時代あることで全ての糸が切れ、ひきこもりになったこと…。
そして、母親が倒れていたのに気が動転し、何もできずそのまま家を飛び出してしまったこと…。
彼が見ている景色は果たして真実なのでしょうか?
胸打つラストはハンカチのご用意を…。
おわりに
8巻にきてまさかの真骨頂。
太郎くんの話だけで、映画一本作れます🎥
引き込まれる心理描写や、どこか影のある女性達の登場によって最後までオチが全くわからないように描かれています。
まるで波のように時には荒ぶり、時には穏やかに…。
タイトルの『波情』がすっと入ってきました。
もんでん先生の台詞が無くとも、表情で魅せる女性のカットが私は大好きです。
様々なシーンで出てくるのですが、やっぱり大人シーンの『艶っぽさ・妖美さ・色っぽさ』が美しくエロ爆発で、台詞がないからこそより映えます。
最高です。
勿論エロじゃなくて、淡い恋なんかもねぇトキメキますよ!
※太郎くんは本当の名前じゃないです。
作中にて本名も明らかになりますので気になった方は是非ご一読してみてくださいね✨
本日もお立ち寄りありがとうございました🙇