漫画大好き縁田ちゃん📚[漫画紹介/あらすじ/感想]

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原作大沢在昌さん・作画もんでんあきこさん【雪人(全5巻完結)】[あらすじ・漫画紹介]

この記事は

5巻以内で完結する漫画

 

原作・大沢在昌さん

【北の狩人】

作画・もんでんあきこさん

【雪人YUKITO(全5巻完結)】

 

のあらすじ・漫画紹介/感想です📖

 

 

  はじめに

この雪人は、大沢在昌先生大人気シリーズである『狩人シリーズ』『北の狩人』をコミカライズした作品です。

 

コミックのあとがきでもんでんあきこ先生と担当さんとのやりとりが載っており

 

「小説で描いてみたいものはありますか?」

 

と担当さんに聞かれた時、もんでん先生が北の狩人について熱弁したところ、大沢先生から

 

『コミカライズOKのお話に加え、好きにアレンジしてもよし』

 

とお返事がきたそうです。

 

そのため、より漫画で映えるよう登場人物ストーリーアレンジされた所があると書かれていました。

 

小説と漫画それぞれの臨場感と緊張感が楽しめる作品なので、読み比べても楽しいと思います📖

 

この記事では、漫画の『雪人』のみの紹介となっております。ご了承下さいませ🙇

 

  登場人物

 

  梶 雪人

秋田県でマタギをしているおじぃと二人で暮らす警官。

警官だった父『梶真人』された未解決事件の真相を知るため新宿にやってきた。

 

失踪している『田代組の苅部耕二』が犯人とされており、10年前に潰れた田代組の事を調べ始める。

 

透き通った氷のような目をしている。

 

新宿で女の子二人組に騙され、お客としてぼったくりbarに連れていかれた。

この時の女の子の1人が『杏』。その後偶然町で出会い、連絡をとるようになり友達に。

 

  • マタギと山間部や山岳地帯で、伝統的な方法を用いて集団で狩猟をする者を指す。
  • 『雪人』で登場するマタギのおじぃはシカリという『マタギの頭領』をやっていた。
  • マタギの数が減った現在ではひとりマタギをやっている。
  • マタギが山に行く時に持っていく、知恵と技術が結集された山刀を『ナガサ』という。

 

 

〈人間が恐れる獣(鬼)を退治するマタギは勇猛果敢で鬼よりも強い→『叉鬼』『又鬼』という説もあります。〉

 

  

18歳、学校にあまり行ってない女子高生。

秋田から出てきたばかりの雪人を友達のエリと共に、ぼったくりbarに引き込んだ。

その後雪人と町で偶然出会い、友達に。

 

雪人がヤクザに追われた時に一緒にいた事で、少しずつ事件に関わっていくことになる。

 

雪人と仲良くなった事がきっかけで、学校に登校するようになった。

 

サムネイル

「なんとなく何も考えず生きてきた。」

雪人に出会ってから、生きてきてよかったと思うようになれた。

神様っているんだ。

 

  宮本

元田代組組員。

雪人の父親殺しの犯人と言われる苅部』の兄貴分だった。

現在は広域暴力団『新陽会組員』。

 

雪人が杏達に連れていかれたぼったくりbarを仕切っており、田代組を探す雪人に出会う。

初めは雪人を脅し、追い払おうとしたがとあることをきっかけに同じ糸をたぐることになる

 

真っ直ぐな目をした雪人との宿命を信じ、お互いに深く信頼する仲になった。

 

  佐江

暴力団担当の新宿署の刑事。

昔ながらのやり方で、暴力団と持ちつ持たれずの関係を築き上げながら新宿の秩序を守っている。

自分は刑事で宮本はヤクザという立場でも、妙に通じるものがあると感じていた。

 

雪人の目的を知ってからは真相を突き止めるため手を貸すことする。

宮本と共に雪人のマタギの血に懸ける事にし、同じ追う者同士情報共有し始める。

マタギのように

まっすぐ獲物を追い詰める。

今のご時世そんな刑事が

ひとりくらい

いてもいいのかもな。

 

  あらすじ

 

ある人は言った『新宿は深い海』なんだと。

 

12年前、2つの事件が起きました。

 

ひとつは秋田の繁華街での傷害事件。

目撃情報から田代組組員苅部耕二が犯人と断定されます。

苅部は捜査の手をかいくぐり、東京へ逃走後新宿で別件逮捕されます。

 

もうひとつは秋田県警から迎えにきた2人の刑事が連行中、3人の足取りが消えてしまいました。

その後JR新宿駅構内で刑事のものと思われる血痕、荒川の河川敷でひとりの刑事の刺殺死体が発見されます。

 

遺体で見つかった刑事の息子雪人は、父親の事件の真相を知るため自身も秋田県警の刑事になりました。

 

未だに逃走している苅部を見つけるため秋田から新宿へやってきた日、杏とその友達エリに声をかけられ宮本の仕切るぼったくりbarに連れて行かれます。

 

最初は雪人を脅し、追い払おうとしていた宮本でしたが佐江から聞いた雪人の事や、雪人のまっすぐ突き進むマタギの血を次第に信じるようになります。

 

雪人と佐江の二人と関わっていくうちに

弟分の苅部のことや、田代組に起きた事が雪人の父親の事件と繋がっているのでは?と気付き、いつしか宮本と雪人は同じ糸をたぐり始めるのでした。

 

雪人が真相に近づこうとすればするほど、どんどん新宿の町は乱れていき真実が遠退いていきます。

 

 

『刑事とヤクザでも通じるものがある…

信用のおける人は自分の中にあるのと同じものをもっていると思った』

 

  さいごに

1ページたりとも無駄のない圧巻のサスペンス漫画です📖

最初に読み終わった日は、とんでもない漫画を知ってしまった余韻に1日浸っていました(笑)

 

登場人物1人1人がそれぞれキャラや役割がしっかりと描かれており、どの登場人物も存在感が物凄くあり、めちゃくちゃカッコいいです!キャラデザインがまた最高なんです…🌠

 

大沢先生の真骨頂であるハードボイルド&先が見えないサスペンス…。

 

読めば読むほど引き込まれていきます。

事件の真相が最後の最後まで見えそうで見えない描画が凄いです😌

 

また、1つ1つの台詞が心に残る言葉が多いのもこの漫画のおすすめのポイントだと思います。

 

物語の終盤、涙無しでは読むことが出来ず感情移入しまくりですよ😌

 

大沢先生ともんでん先生の最強タッグ!

是非ご一読くださいませ📖🙇✨