漫画大好き縁田ちゃん📚[漫画紹介/あらすじ/感想]

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板倉梓さん【瓜を破る(わる)既刊7巻連載中】[あらすじ・漫画紹介/感想]

この記事は

週刊漫画TIMESにて

不定期連載中の漫画

 

板倉梓さん

【瓜を破る(わる)

〈既刊7巻〉】

 

 

のあらすじ・漫画紹介/感想です📖🙋

 

 

はじめに

 

2023年8月31日現在7巻まで発売されているこの『瓜を破る』ですが、紙本だけでなく電子書籍でも読むことができます。

 

コミックシーモアにて短話版が動画広告などなく無料で19話まで楽しむことができていたのですが、8月31日までのキャンペーンでした。

 

ピッコマアプリですと話読み『21話(2)』まで無料で読むことができますよ(広告動画等あり)

 

また2023年10月16日月曜日に最新刊『8巻』が発売されます😆✨

 

紙本が今品薄になっているようです😢

 

サムネイル
瓜を破る(わる)ってどんな意味?

 

破瓜(はか)…

ロストバージン(処女喪失)の文学的な表現。

 

16歳の女性のことや、女性が思春期に入る頃など色々諸説や意味があるようです。

 

登場人物

 


 

 

香坂まい子(こうさか)

 一番メインの主人公。

会社員32歳処女未婚。

ついつい謝りがち。性格は穏やかで、気遣い上手。

高校生の時に付き合ってすぐ別れたっきり、16年後の現在まで誰とも付き合わず処女のまま……。

30代になっても性体験が無い事での、劣等感に悶々とする日々を変えるため行動を起こす。

 

原くん

まい子の職場の同僚。

明るくて話しやすい男性。

五年付き合っていた彼女がいたが、自身が『ノンセクシャル』のためにセックスレスになってしまった。『恋人とセックスをしたい』彼女に悲しい思いをさせていたために別れてしまった。

 

【ノンセクシャル】

他者に対して『恋愛感情は抱く』が『性的な欲求を抱かない』セクシュアリティ。

【アセクシュアル】

他者に対して『恋愛感情』『性的な欲求』共に抱かないセクシュアリティ。

 

(『恋愛感情有無』はわかりやすく伝えるための傾向の1つです。)

サムネイル

 

塚田ちゃん

まい子の職場の同僚の女性。よく一緒にランチに行ったりする仲。

三年振りに彼氏が出来た。

誰に対しても意見をはっきり言える。

気付くと相手への思いやり無しにきつい言い方をしている事も…。

『ドライ』を気取っているけれど、ただの嫌な奴になっているのではと考え始める。

  

味園美由紀さん

まい子の会社のお局タイプ。

自分にも他人にも厳しい。ネチネチ説教。

10年付き合っているめちゃくちゃ優しい彼氏から「タイに本場のパッタイを食べに行かない?」と言われるが、自分は忙しく休みが取れないと彼氏にもいつもの厳しい口調で怒ってしまった。

その翌日、彼の全ての私物と共に同棲している部屋から彼氏が居なくなってしまった。

10年前に寿退社した辻さんとは因縁の仲。

 

染井さん

娘を保育園に預けて仕事をしているママ。

まい子の同僚で塚田ちゃんとまい子と三人でランチをする仲。

共働きで子供の体調不良時は保育園のお迎えや仕事を休まないといけないので、常に『人に迷惑をかけているのでは』と思うように……。

次第に自分とは違う生活をしている人達と自分を比べ、羨ましく妬みっぽくなる。

段々と家族にもイライラしてしまう。

 

辻さん

10年前味園さんと同期。

入社当時は味園さんのことをみゆきちゃんと呼ぶ程仲良しだった。

歯医者の夫と結婚し、寿退社をした。

子供の手もボチボチ離れ、がっつりやってるぞ!と旧姓で職場復帰したがマウントをすぐとってしまう事などで、ちょっと社員から距離を置かれることも…。

 

沢さん

仕事が好きなキャリアウーマン。

狙った大きい案件のリーダーが、他の社員になると感情の死んだ能面になる。

わさび子というかわいい猫と、新築購入したマンションで暮らす。

 

  • あらすじ『主人公まい子ちゃんのお話まとめ』

ごく普通の会社員のまい子には、人に知られたくない悩みがありました。

 

高校生の時に付き合った彼と別れて、早16年。その後誰とも付き合わず気付けば32歳…。

一度も性交渉をしたことがありません。

 

同僚との会話で何気なく出てくるエッチな話題には、なんとなく合わせて愛想笑い…。

 

そんなコンプレックスに悶々とし

『早くセックスした側になりたい!』

と心の中で叫ぶ日々。

 

女性用の風◯を調べたり…。

高校の同窓会に来ていた元カレに事情を話し、ホテルまで行ったのに未遂で解散し、より頭の中はピンク一色になってしまいます。

 

自分ではもうどうしよもなくなって、正直に親友の理乃に相談することにしました。

 

【自分を支える柱】の例え話で趣味の柱はめちゃくちゃ太いと理乃から聞き、それはセックスの経験があるから…と思いながらも、陶芸教室に行ってみたまい子。

 

意外と癒され、楽しく作品を作ります。

そんなまい子に横の男性が声をかけてきました。

 

ちょっと古くさい手でご飯に誘ってきた男性

 

『煩悩を捨てたら

出会いが 

舞い込んできた…?』

 


 

とついて行くことに。

 

食事中名前を間違えるわ、やたら喋るわ、お酒にのまれてるわ、ボディタッチが多いわで嫌気がさすまい子でしたが、

 

『この人とセックスしちゃえば、とりあえ処女じゃなくなる』

と流れに任せる事に…。

 

ところが、体が拒否反応を起こし我に返ります。

 

ホテルの前で帰りたいと伝えますが、手を離して貰えません。

 

そんな現場を会社のコピー機メンテナンスでお世話になっている業者の【鍵谷】という男性に見られしまいました。

 

とっさに「鍵谷さん!」と声をかけてしまいましたが、鍵谷本人は全く誰かわかっておらず、足早にいってしまいます。

 

なんとか逃げれたものの、仕事関係の人にとんでもない場面を見られてしまい落ち込むまい子。

 

家につくと、自分は

『あったかい愛のあるセックスがしたい』事に気がつきました。

 

何日か過ぎ、まい子はコピー機のメンテナンスに来ていた鍵谷を見つけ声をかけます。

 

「この前はへんなところをお見せしてすみませんでした。」と謝るも、鍵谷にはなんの事かわからず、やぶ蛇状態に…。

 

鍵谷に倉庫の在庫確認のため鍵を開けて欲しいと頼まれ、案内することになりました。

 

ふと見ると鍵谷のケータイの昔よくやっていたゲームのシールに気がつき、話してみるとめちゃくちゃ盛り上がる二人。

 

次の訪問先に向かう鍵谷ともっと話したいと思ったまい子は、勇気を振り絞りご飯に誘います。

 

鍵谷は戸惑いながらもまい子と連絡先交換をしました。

 

なんとなく固いメール文でやりとりし、いよいよご飯の約束の日を迎えたのでした。

 

さいごに

1話毎の完結というのはないですが、登場人物それぞれの物語が少しずつ描かれている漫画です。

オムニバス漫画に近いと思います。

 

この漫画を読むのが止まらなくなってしまうポイントの1つは、『登場人物のリアルな心理描写』だと思います。

 

コンプレックスから抜け出したいし、言える立場じゃないけれどその場しのぎで取り繕うのはもっと嫌な時。

ついつい気付いたら人を否定することから始めてしまう時。

仲良しだからと口調を気にせず話してしまう時。

お母さんになって、思い通りにいかないことばかりで他人とつい自分を比べてじう時。

 

良いことも、あまり良くない事も…

なかなか自分の事は気付けず良しとしてしまいがちだと思います。

 

『瓜を破る』では、さまざまなきっかけで自分のことに気付き苦しいけれど、自分だけでなく、時には信頼している人に助けて貰い自分と向き合っていく登場人物達の様子が丁寧に描かれていて、つい感情移入してしまうのです😢

 

メインストーリーのまい子と鍵谷はまだスタートラインに立ったばかり。

まい子だけではなく、鍵谷もまた自分と向き合う事になります。

 

純粋に相手を想う恋人達に、癒される事間違い無しの作品です📖🙋

 

2023年10月16日発売の最新刊8巻のお話はこちらです📖

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