漫画大好き縁田ちゃん📚[漫画紹介/あらすじ/感想]

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歪んだ性的衝動が招いた〝サドル愛〟【前科者16巻】[あらすじ・漫画紹介/感想]

2024年6月28日書店発売!

原作・香川 まさひとさん

作画・月島 冬二さん

【前科者第16集】

あらすじ・漫画紹介/感想です🙋

はじめに

最終巻になる次巻17巻に向け、佳代ちゃんも大きな節目を迎えようとしています。

前科者たちの居場所を探してきた佳代ちゃんの居場所とは…。

前科者関連記事

前巻(15巻)のお話はこちらです📖↓

yoko-enda-manga.hatenadiary.jp

第16集あらすじ

第126話【一番ありえない事】〜第133話【ダメでしょう!】まで掲載されています。

今回佳代ちゃんが担当するのは女性が乗っている自転車のサドルに欲情し、何度もサドルを盗んでは自慰をしていた〝歪んだ嗜好の性犯罪で逮捕された少年大居くん〟です。

彼は発達障害を患っていることから仮退院後は『自立準備ホームあおぞら』にて、生活をサポートしてもらえる事になりました。

 

佳代ちゃんは今までに担当したことがないケースのため、あおぞらで大居くんを担当する井坂さんに色々話を聞き、大居くんとの面接に備えます。

 

面接当日、初っ端から難しい言い回しで話始める大居くんにやや圧倒されながらも、これからの生活スケジュールを聞き、外出時の許可制などの確認もしました。

 

佳代ちゃん、井坂さんと出会い、生活のサポートや話を聞いてもらう事が〝健全で普通の男子〟になりたい彼に変化をもたらして___。

 

おわりに

帯の『もうサドルしか愛せない‼』のキャッチコピーの衝撃ったら(笑)

パワーワード過ぎて、自分の知っている自転車のサドルではないのかも…。とページをめくると、やっぱり私の知っている〝あのサドル〟でした🚲

 

ここ10年ほどで一気に認知された『発達障害』は、ある程度の傾向はあるものの、持っている特性、興味あることや得意な分野などでも大きく変わります。

変わった事に興味がある子や、自分のルーティンに拘りをもっているなど、今思い出すと何十年前の私がまだ保育園の時から居ましたが、人とは違う〝普通〟ではないと周りから距離を置かれていた子もいました。

 

親達もどう対応してよいのかわからず、子供が他の子達と上手くコミュニケーションをとれていないとわかっていても、そのまま登園、登校させるしかなかった時代です。

 

現在は少しずつ社会で『発達障害』が認知され始めましたが、発達グレーゾーンの子供達まではなかなか対応してもらえない事が多く、親子の事、学校の事、他人や友人との付き合い方などこれからも少しずつお互いが変わっていけれたらいいなと思っています。

 

今回の対象者大居くんは、たまたま女性が乗っているサドルに欲情してしまうために『サドルを盗む』ことがよくなくて〝性欲があること〟〝サドルへの性癖〟は、否定しなくて 

もよいことを大居くんに佳代ちゃんは伝えていました。

新品のサドルへの癖ならば、問題は無かったんです。

 

性癖は人それぞれ…。

犯罪行為や人に迷惑をかけなければ、どんな物やシチュエーションに欲情しても楽しむことは自由ですもんね。

 

佳代ちゃんと井坂さんに出会い、健全な男性に近付き新たな性欲に目覚めた大居くん。

真っすぐなあまり大分脳内暴走していますが、自立することはできるのでしょうか…。

惹き込まれる16巻

今だからこそうまれた大居くんの物語。

大居くんは本当に存在しているかのようなリアルさも見所の1つだった今巻。

真っすぐ見つつもどこか合わないような気がする目線、そしてそんな言葉どこで覚えたの?と聞きたくなってしまう難しい言い回し。

実際にどこかで出会ったことがある気がしてしまうほどに、リアリティ溢れる少年でした。

漫画だからそのリアルさに惹き込まれ、前科者最高や!!となりますが、実際に大居くんタイプと話をすると、圧倒されるしやっぱりイラっとしてしまうかも…。

短い時間なら面白いなぁで済みますが、何日も何時間も関わっていたらかなりしんどいです。

彼ら、彼女らの自立のため毎日生活を支える井坂さんの

〝対応の際、イライラしないこと〟

は物凄く大変で自分の心との戦いだなと、色々深く考えた場面でもありました。

本日もお立ち寄りありがとうございました🙇📖