2024年7月30日書店発売!!
原作📖香川 まさひとさん
作画📖月島 冬二さん
【前科者第17集(全17巻完結)】
あらすじ・漫画紹介/感想です📖🙋
はじめに
2018年9月4日に第一集が発行されてから約6年後、この第17集にて完結を迎えた前科者。
漫画だけではなく、有村架純さん主演で実写化もされ〝保護司〟という無くてはならない仕事を、沢山の人が知るきっかけになった作品です。
日本の更生制度を支えてくださっている保護司さんは現在、なり手不足が深刻化しています。
そんな中つい先日、対象者による保護司殺害というあまりにも痛ましい事件が起きてしまいました。
過去に例のない保護司の方が被害者になってしまった事件…。
時代が移り行く中で、今までの良さを残しながら、保護司さん達の安全も守られる対策を、世の中で考えていけたらいいなと思います。
第18集あらすじ
第134話【みんな私とセックスする?】~最終話【ひとつだけ】まで、掲載されています📖
安吾くんからのプロポーズに「はい」と答えた佳代ちゃん。
まだ具体的な事は決まっていませんが、少しずつ周りの人たちにも報告しています。
勿論みどりさんにも…。
お互いに変わらない事や、関係、気持ちの中で、少しずつ変わっていくものもあります。
男の所へ行き、幼い頃から家を空けがちだった母親。
今でもみどりさんに依存して、幸せの搾取を続ける母親。
子供の頃からずっとずっと、毎日寂しくってたまらなかったみどりさんの前に現れたのは、いつでもみどりさんを必要としてくれて、側にいて包み込んでくれる佳代ちゃんでした。
二人にしかわからないこと
わからないようにしていたこと
〝あたしはもうひとりじゃない〟
非行のある少年や、仮釈放者、保護観察付きの執行猶予判決を受けた人を支え、更生を助ける国家公務員。
報酬は一切無しの民間人のボランティアです。
月2回ほどの、生活相談や就労支援などを通して社会復帰できるように、対象者を日々助けています。
おわりに
〝次巻最終巻〟
この言葉を読むと、物語の最後を知れる嬉しさと、まだまだ最後を知りたくない気持ちが溢れ出ます。
大好きな作品であればあるほどに━━━。
この気持ちは小説のラストでも起こるのだろうか…
佳代ちゃんとみどりさんにわかって貰えるだろうか…
それよりも、他の人はこんな気持ちになる事はあるのだろうか…
私は気付けばみどりさんが大好きになっていて、みどりさんから色々教えて貰い、
いつもおぉまたみどりさん出とる出とる!!と喜んでいました。
━━━━━みどりさん。
やっぱり、みどりさんは素敵な人です。
17巻を最後まで読んだ時、嘘でしょ?と、今までのお話たちが一気にフラッシュバックし、涙が止まりませんでした。
佳代ちゃんと出会い牛丼を食べ、キャディさんとして働き始め、気付けばいつものファミレスで大切な存在になった佳代ちゃんと大好きな小説の話をし、深い絆を深めてきたからこそ、最後まで隠し通した気持ち…。
いつの間にか佳代ちゃんや周りの人達、そして〝前科者〟には居なくてはならない大きな存在となったみどりさん。
もしかしたら違ったラストもあったかもしれない…😢
けれど、きっとみどりさんが香川先生にあのラストを望んだんじゃないかなって、もう一度読み直した時に思いました。
全員実在していないのはわかっています。
けれど、この前科者はどの登場人物も作品の中で生きているように思えて仕方がないのです。
必死に自分と向き合ったり、自分から目をそらしてみたり、心でぶつかったり、逃げたり━━━。
相手を色々なかたちで想ったり…。
まるで先生お二人から命を吹き込まれているかのように…。
何度でも読みたい。
出会えて本当によかった。
佳代ちゃんと〝前科者〟とみどりさんに…。
本日もお立ち寄りありがとうございました🙇📖