本田真吾さん
【サイコ×パスト
猟奇殺人潜入捜査3巻】
(既刊7巻~連載中)
3巻のあらすじ・漫画紹介/感想です📖🙋
はじめに
過剰な捜査で『捜査第5課』に異動となった主人五代一哲。新しい上司の飛高紫苑(ひだかしおん)は、イケメンボンボンで、本物の「超能力捜査官」になるために「殺人犯超常捜査係」を作ったと、半端ない胡散臭さ。
飛高は〝超能力者〟で、自分以外の人間を過去に送る事ができると話すと、本当に過去に起きた事件の犯人の元へと五代を送り込んだのでした…。
失敗したら(犯人に殺される)、現在には戻ってこれない━━━。
凶行を止める潜入チャンスは一回!命をかけ殺人鬼に挑む!!
唯一無二のサイコサスペンス漫画です📖🙌
3巻あらすじ(残酷な表現があります。苦手な方はご注意ください🙇)
50人以上の被害者がいたのではないか?と言われる、連続殺人事件『彩門病院 連続ベクロニウム中毒死事件』を変えるため過去にやってきた五代。
入れ替わったのは〝9歳の男の子翔太くん〟…。
不便な事もありながら犯人の看護師『舞城静華』の事を調べている間も、謎の薬品で殺されていく入院患者達。
事件は予想を遥かに超えるラストを迎えました。
大きく事件が変わってしまった事、本当は全部わかっていて裏で何かを隠しているような飛高の動きが気になり五代は問い詰めますが、核心には触れずのらりくらりとかわされてしまいます。
次のカードは2011年発覚
『練馬区監禁連続殺人事件〝洗脳の傀儡師〟幸坂潤之介』。
小さな子供を含む2家族9名を〝自らは手をくだす事なく〟惨殺したシリアルキラー。
言葉巧みに被害者家族に忍び寄り『食事・睡眠・排泄』まで全て管理し、言うことを聞かなければ『拷問まじりの暴力』で被害者家族を支配し、被害者同士で殺し合いをさせていました。
〝洗脳によって自分の家族を泣きながら殺させる殺人ショー〟を妻の京子と共に行っていたと言われています。
━━━━━━━バン☆
五代3回目の潜入は事件が発覚した2011年頃のはずでしたが目の前には学生達、どうやら五代は授業中の教師の〝誰か〟と入れ替わったようです。
内心慌てながらも、教室を見渡していくと幸坂の面影残る男子生徒と花瓶の置かれた机を見つけます。
まさか学生の頃から殺人を犯していたのか?
職員室に戻り確認するとカレンダーは1986年10月、入れ替わった人物は『高校教師の24歳高杉裕也さん』だとわかりました。
2011年発覚の事件より前の殺人は明らかになっていないので全てがわからず、事件解決の武器である捜査資料の記憶は役に立ちそうにありません。
1つだけ確かなのは〝飛高は被害者の元へしか送れないはず〟なので、高杉さんは殺されていること。
まずは幸坂の評判と、〝花が置かれた机〟ついて調べてみると、幸坂の評判は先生・生徒共にとても良く、花が置かれた机は深夜のプールで誤って落ち、溺れて亡くなった『浅見優子』という女子生徒の席だとわかりました。
深夜のプールに一緒にいた生徒の中には幸坂は居なかったものの、本当に事故だったのか気になりその生徒達話を聞いてみると、浅見優子は『少しの前からオカルト』にはまっていて、心霊写真を撮るため深夜の学校に誘われたが途中ではぐれてしまった、浅見が亡くなったのは『プールの悪霊』のせいだと言われます。
浅見と幸坂の交際はわからずでしたが、五代が事故を調べている事を知った浅見の友人谷口さんから声をかけられ『事故では無いと思うこと』『幸坂と出会ってから浅見が変わってしまったこと』そして『幸坂は占い・心霊・超能力などのあらゆるオカルトに詳しく、その影響を受けてしまったこと』を聞くことができました。
順調かと思われていた過去への潜入…。
ところが
五代の行動が仇となり、次の日最悪の事態を招くのでした。
おわりに
この事件は、サスペンスやホラー・事件などが描かれた数多くの作品中でも目にする事がある〝あの事件〟を思い出します。
どの漫画や映像作品で見ても、人間がやったとは思えない酷過ぎる内容にいつも拷問シーンはあまりじっくり読む事ができないです…。
今作では〝過去の事件のそのまた過去〟という、今までに見たことがないストーリーの斬新さに、目が離せませんでした。
理解できないしたくもない狂った殺人鬼の人間の怖さや狂気が、これでもか!!と描かれているこのサイコ×パストですが、やはり幸坂は断トツです。元々恐ろしい印象しかない犯人…。
並大抵の人間では、越えることのできない何かがあるハズ…。じゃないと学生の頃から人を支配するなんて無理の前に考える事なんてないと思います。
洗脳された生徒達は幸坂を信じ、当たり前の悪い事がわからなくなっていく様子は、ちょっと行き過ぎた表現なのかな?と、洗脳されたら現実でもこうなってしまうかもしれないんだ…という気持ちが混ざってよりもの恐ろしさを体感しました。
表紙の下着で無表情の生徒達と1人学ランで微笑む男子学生の異様さは、3巻を読み終わってからだと不気味さが増して見えます。
今回は事件の詳細がわかっていても、一切役に立たない五代さん。
異様な雰囲気漂う支配と洗脳シーンが多かった中で、いつもながらの五代さんの機転と犯人逮捕への執念はやっばりこの漫画の唯一の安心、それだけがほんとに心のオアシスだと確信(仮)しました😅(あと四葉ちゃんも!)
他の殺人鬼、なんなら飛高さんもやばいし癖強いですから…。
本日もお立ち寄りありがとうございました🙇✨
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