漫画大好き縁田ちゃん📚[漫画紹介/あらすじ/感想]

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川口まどかさん【死と彼女とぼく(全10巻完結)】[あらすじ・漫画紹介/感想]

この記事は

10巻以内で完結する

1990年代の名作ホラー漫画

川口まどかさん

【死と彼女とぼく(全10巻)】

                      死と彼女とぼく(1) (Kissコミックス)  

のあらすじ・漫画紹介/感想です📖🙋✨

 

  はじめに

 

このシリーズは『死と彼女とぼく』『死と彼女とぼくゆかり』『死と彼女とぼくめぐる』『死と彼女とぼくイキル』4作品があり、一番新しいイキルも全5巻にて完結し、今のところは新しいシリーズは始まっていません。

 

全シリーズ通してホラー漫画ではありますが、主人公の二人は死者達も人であるを前提に接しており、ジャンルはホラー・ミステリー・ヒューマンドラマあたりになるかと思います。

 

死者の姿が見える『時野ゆかり』死者だけではなく、動物や植物あらゆるものの声が聞こえる『松実優作』。

この二人の人生が描かれた『死と彼女とぼく』シリーズの第一弾であるこの漫画は、二人が出会えるまでの苦悩や苦しみ孤独な日々から、二人が出会えてからの色々な死者との出会いや二人の絆が描かれています。

 

個人的な意見ではありますが、ホラー映画やホラー漫画などが苦手な方でも読みやすい漫画だと思います。

(川口先生のホラー画が苦手ではなければ怖がらせホラーではないので…)

 

 

  登場人物

 

  時野ゆかり

主人公の優しくて穏やかで、かわいくて芯の強い女子高生。

 

七歳の冬体中の謎の激しい痛みに襲われ、一週間意識不明で死にかけたことがきっかけで『死者』が見えるようになってしまった。(声は聞きとれる時と聞こえずらい時がある。)

見える能力が死者を呼び寄せてしまうため、常に周りには死者がいる。

優しい死者もいれば、生きている人間の体を奪おうとする死者など様々なので、周りに迷惑をかけてはいけないとクラスメイトなどとは関わらないようにしながら、一人死者と向き合い孤独に過ごしてきた。

 

両親は始め病気のせいでの幻視だと思っていたが、あることをきっかけにゆかりの事を理解できるようになった。

救いを求めゆかりの元にやいってくる死者達を見過ごすことができず、優しく導いていく。

中には危害をくわえてくる死者もおり、何度も命の危険さらされている。

 

 

  松実優作

父親、猫のミーシャ・犬のトシとヒロと暮らすもう一人の主人公。

イケメン男子高校生。命の尊さ、重さを誰よりも理解しているので『命』や『人』に対して敬意のない者には、生きていようが死んでいようが厳しい態度で接する事がある。

 

3歳の時に死別した母親が死者が見える能力の持ち主だったためか、1歳から死者が見え始め5歳になる頃には生きている人間、死者や、動物、植物などのあらゆる魂の声、心の声が聞こえるようになった。

そのため、食べたり飲んだりすると食材の声が聞こえてしまいミルク以外は栄養剤しか口にすることができなかった。

 

かなり離れていても条件などによって心の声が聞こえる場合があり、幼いころからずっと同じ女の子が助けを求めている心の声を聞き続けてきた。

どこの誰かもわからない自分と同じ境遇の女の子の事を自身の生きる糧として何年もずっと探しており、その女の子がゆかりだとわかった時に、ゆかりの高校へ転校してきた。

 

  松実建一郎

松実君のお父さん。職業お医者さん。死者を見たり声を聞いたりは出来ないが、無意識に死者を寄せ付けないバリアのような力を持っている。近づいてきた死者をはね飛ばすが本人は全くわかっていない

妻の力の事、優作の力の事それぞれ理解しており優作が小さいときは少しでも優作の力になれればと、自分の働く病院に一緒に連れて行ってた。そのため病院内には死者は入れず庭に沢山の死者がいた(笑)

 

 

  あらすじ

 あらゆる者の声が聞こえてしまう優作は、少しでも声が聞こえないようにイヤホンをつけて生活していました。

ある時愛猫ミーシャがイヤホンにじゃれて外れてしまった時に、初めて同じ境遇に1人悩み苦しむゆかりの声を聞く事ができました。

それ以来名前もどこにいるのかもわからないゆかりを探し続けます。

時には死者達がヒントを出してくれ、高校生になりやっと出会う事ができました。

 

松実君に出会い今までずっと、泣くのを忘れてしまうほど怖かったことをようやく人に言えたゆかりちゃん。

二人はその後ずっとお互いを大切にしながら絆を深めます。

 

二人が一緒にいることで、死者達からはより見つけやすくなり小さな子供から大人、生きていた時代や亡くなった時の事、その人が生きていた時の人生や性格、様々な死者が訪れ去っていきます。

 

ゆかりちゃんは人の何倍も優しく頼ってきた死者達のために常に一生懸命なので、心配しながらも結局いつも協力し助けてている松実君。

二人は別々の大学に行くことになりますが、沢山の死者達との出会いを通じてより関係を強めていくのでした。

 

 

  さいごに

4作通して言えるのは

ホラー漫画・・・そして壮大なラブストーリーだと思います😊

 

漫画に出てくる死者の中には、読んでいて感情移入してしまう亡くなり方をした人や、まだ幼い子なども居てより松実くんとゆかりちゃんの哀しみが伝わってくるお話も沢山あります。

 

二人の苦悩や苦しみは簡単にはわかった!と言える事ではないですが、死者達の魂の声は痛いほどよくわかり、生への執着、すぐには自分の死に納得できない姿などはとてもリアルで現実でもそうなのではないか?と思えるほどでした。

 

 

死を理解し、どのような死者として過ごすのか…。

 

 

楽しく過ごすのか、穏やかに過ごすのか、生きている者に執着し危害を加えるのか…。

 

死んだら終わりではないのです。

 

そんな死者達の過去の記憶や苦しみ、哀しみを受け止め、微力でありながらも、死者達がどこかに迷いこまないよう足元を照らす二人の物語はまだまだ続いていきます📖

 

~おまけ~

 

川口まどかさんの描く色気が溢れる男性達。ちょっとした仕草も王子様みたいにみえます(笑)

ちょっぴり艶っぽさもあり、物凄く素敵です✨

この死と彼女とぼくに出てくる松実くんは男子高校生ながら素敵男子完成形で、おしとやかなゆかりちゃんを虜にしていきます😌

 

そして、忘れてはいけない『やさしい悪魔シリーズ』のやさしい悪魔も時にはあまーいキスをしてしまう妖美男子でオススメです📖