この記事は
5巻以内で完結する漫画
野田彩子さん
【潜熱(全三巻)】
のあらすじ・漫画紹介/感想です📖🙋
はじめに
このお話はコンビニでアルバイトをしている大学1年生の『瑠璃』が、毎日同じ銘柄のタバコを二つ買う中年の男『逆瀬川(のせがわ)』の事がだんだん気になってしまった事から始まります。
思い切って声をかけた日から逆瀬川を求める気持ちが止まらず、心の中に未知なる熱い火が灯っていきました。
後に知る逆瀬川の素性に、近づいてはいけないとわかっていながらも、気持ちが止められない…
そんな瑠璃の苦しくて切なくて危ない純情と情念の恋物語です。
登場人物
岡崎瑠璃(るり)
黒髪で飾り気のない、とてもかわいい大学一年生の主人公の女の子。
女子高出身で、親友のトモちゃんと同じ学校だった。
高校生の頃からモテていたが男性が怖くて苦手だったので、よくトモちゃんに助けてもらっていた。
大学の夏休みにコンビニの短期アルバイトを始め、毎日来店する男性客逆瀬川と出会う。
アルバイト仲間に『危ない人』と呼ばれるその人の事が日に日に気になっていき…。
相手にされるわけない近づいてはいけないとわかっていながらも、逆瀬川にどんどん惹かれ落ちていく。
逆瀬川にはなにをやらかすか分からない性格は天性、肚が据わった子だと思われている。
逆瀬川(のせがわ)
瑠璃のバイト先のコンビニで毎日同じタバコを二つ買う中年の男性。
笑顔が結構かわいいヤクザ。
離婚した元妻、瑠璃と同い年の息子誠士がいる。離婚した理由は手を出した女の子が自殺してしまったため。
若い女の子ばかりに手を出すと周りから言われている。
自分に好意を持っていて、いつもまっすぐで時にかみついてくる瑠璃のことをおもしろい子だと思っている。
トモちゃん
高校も一緒だった瑠璃の親友。
瑠璃が痴漢にあってしまい、しばらく塞ぎ込んでしまっていた時も一緒に居て元気づけた。高校の時からずっと瑠璃が怖い目に遭わないよう守っていた。
瑠璃に対して過保護すぎるのも自覚している。
あらすじ
大学一年の夏休み、短期のコンビニバイトを始めた瑠璃。
毎日たばこを2つ買いに来る自分の父親よりも年上かもしれない男性の事が気になって仕方ありません。
バイト仲間からは「危ない人」と呼ばれていて、ヤクザかもしれないから気をつけてと心配されます。
毎日顔を合わす「危ない人」の名前が『逆瀬川』とだということ、かわいいストラップをつけていること、そして笑顔が結構かわいいことなど瑠璃の中で、逆瀬川さんのかわいいは怖くないになっていきました。
ゲリラ豪雨の日。
思い切って声をかけると、逆瀬川が車で送ってくれることに…。
家に着き車内での事を思い出していると、心の中に逆瀬川への熱い火が灯っていた事に気付きます。
『危ない人』と呼ばれ、ヤクザかもしれない・・・。本来なら近づいてはいけない人。
痛くて苦しくなるほどそんなことはとっくにわかっている。
愛情も嫉妬も、全ては彼のため。
ただただ逆瀬川さんが欲しい。
ヤクザと大学生の誰にも止められない純愛。
誰からも祝福されない恋物語です。
さいごに
ヤクザと女子大生の恋物語という危なげなキャッチコピーを見て軽い気持ちで読み始めたこの漫画。
かわいらしいほのぼの恋愛漫画かな?と読み進めていくと、全然ほのぼのしていませんでした(笑)
大学1年生は子供なのか・・・。
大人なのか・・・。
当時の私だったらなんと答えたでしょう。
時に他人はその時々で都合よく
『子供なんだからやめなさい』
『もう大人なんだからできるでしょ』
と全く真逆な事を言ってきます。
瑠璃さんの気持ちは若さ故の恋だったのか・・
それとも運命だったのか・・
逆瀬川からの電話に喜びデートにウキウキし、親に友達の家に行くと嘘をついて旅行に行った瑠璃ちゃんはかわいらしい女の子。
そして時に気持ちを抑えきれず逆瀬川の事が欲しくて欲しくてたまらず、真っ直ぐ破滅に向かっていく瑠璃さんは禁じられた純愛を貫く女性になるのです。
野田彩子先生の美しくて、淡いイラストで描かれた、二人の辿りついた先を確かめて頂けたら幸いです📖🙇
3巻完結とは思えぬ余韻を楽しめますよ✨