この記事は
10巻以内で完結する漫画
菅原敬太さん
【走馬灯株式会社(全10巻完結)】
のあらすじ・漫画紹介/感想です📖✨
はじめに
この漫画のジャンルは『サスペンス』『ホラー』『ハートフルストーリー』など、登場人物によって様々で、1ページ先も予測不可能の極上ミステリーです。
また主演が香椎由宇さん、そして一話毎に様々なゲストを迎えたオムニバス形式のサイコスリラードラマとして実写化もされました。
ドラマのキャッチコピーは
「見なければよかった。自分の一生を記録したDVDから崩壊がはじまる。」
登場人物
神沼
走馬灯株式会社の主任。
とても美人で丁寧な対応をしてくれる。
食事や飲み物も用意してくれる。
ほぼ謎。
澄川耕作
探偵。
とある依頼者から『以前行った事がある走馬灯株式会社を探して欲しい』と頼まれる。
半信半疑ながらも、薄れていく記憶の中で亡くなった彼女遥の事を思い出し、調べてみることに…。
いつも大事そうに形見のお守りを持っている。
羽宮理乃
澄川の探偵事務所で働く助手。
とてもまじめに働き、頼りになる。
澄川の事が好きだが、亡くなった彼女を忘れられない澄川の側で毎日「夢は叶わないんだ」と痛感するのが辛くなり探偵事務所を辞めた。
家に帰るとアパートの横に走馬灯株式会社が現れていた。
澄川に電話をかけ「きっとなかなか開かない扉が開いたんだと思う」と告げると、走馬灯株式会社の中へ入ってしまった。
杉浦克巳(43歳)
第一話で走馬灯株式会社にたどり着いたゲスト。
妻と子供が亡くなり、職も失った表向きは気の毒な男性。
でも本当は…。
あらすじ【走馬灯株式会社はこんなお話です📖】
- ご利用の際はまず、用紙にお名前と生年月日をご記入下さい。
- 専用の再生機器と大画面TVを備えた個室へご案内いたします。
- 機器はリモコンで操作でき、どのディスクからでもご自由に再生頂けます。
- 映像は、お客様ご自身の視点で収録されております。
- お食事、お飲み物等もご用意いたしておりますので、何なりとお申し付け下さい。
- お客様と関わりのあった人物に限り、その方の人生もご視聴が可能です。
生まれた時から、今この瞬間まで…。
人生の全てが収録されたディスクを見ることが出来る不思議な場所『走馬灯株式会社』。
忘れてしまった大切な事、消し去りたい過去、誰にも言えない秘密、楽しかった思い出や素敵な時間。
あなたの胸に残るのは、「希望」か「絶望」か…。
観る勇気はありますか?
あるはずもない場所でゲストの前に急に現れる奇妙な場所、それが走馬灯株式会社です。
入口で迎えてくれるのは「走馬灯株式会社の主任神沼」という女性。
「ようこそ走馬灯株式会社へ」
「お名前と生年月日を記入されましたら、こちらでお待ちください。」
と神沼さんに言われて案内されるのは
大きなモニターとソファーのあるお部屋…。
走馬灯株式会社に辿りついた者達はDVDに記録された自分、もしくは関わりのある人物の『人生の映像』を見ることができます。
どんなに知っている人物でも、名前と生年月日がわからないと見せてもらえません。
部屋には何日滞在してもよく、シャワーもついていて食事や飲み物も出してもらえるので、とても快適に過ごすことが出来ます。
たとえたどり着いても、強制ではないため『DVDを見るのも見ないのも本人次第』なのです。
娘が事故で亡くなり、その後奥さんも病死してしまい職も失った『杉浦克巳43歳』は、家族を失い職も失い人生の下り坂。
家族を懐かしく思い、家族で観光した思い出の場所を訪れています。
気付くと大きな建物の前にいました。
前に来たときは植物園だったような…。
と疑問を抱きながら立ちすくんでいると…。
建物から出てきたお姉さんに
「ようこそお越しくださいました。私当館主任の神沼と申します。」
「人が生きてきた全てをかえりみて
喜び 悲しみ
犯してきた罪を再確認する場所でございます。」
と説明され、胡散臭いと思いながらも全てがどうでもいい杉浦は10分だけ付き合うことにしました。
案内された部屋で待っていると沢山のDVDとリモコンを持って神沼さんがやってきす。
操作方法や最後まで見る必要が無い事を告げ
「それでは杉浦克巳様
あなたの人生を心行くまで存分にかえりみてください」
と退室していきました。
しぶしぶ見始めた杉浦でしたが、大きなモニターに映し出された生まれたての自分目線の両親を観てあり得ないと思いながらも、画面に映る自分の人生を食い入るように見続けます。
気付けば一週間…結婚、出産と幸せな人生を進んでいき新入社員と泥沼不倫、そして現在の絶望へ…。
全て見終わり帰ろうとする杉浦に
「お帰りになる前に
こちらの特典ディスクも観ていかれてはいかがですか?」
「観る観ないはご自由に
ただ…
一つの目線からだけでは決して見えてこない正解もあります。
これは杉浦様にとって重要な真実かもしれませんよ」
何だ…?
特典のDVDに映っていたのは…。
『自分の過去を、あなたは誇れますか?』
さいごに
この漫画の一番の見どころはやっぱり
『DVDを観た人がその後どのように生きていくか、何をするのか』だと思います。
その人の人生が、その人の目線で全て録画されているDVD。
知りたかったこと、思い出したいことが観れるのは勿論ですが、絶対に思い出したくない事を観なくてはいけないし、人に絶対知られたくない事を知られてしまう事もあるのです。
DVDを観終わり走馬灯株式会社から出た後、
これからの人生にどのように生かしていくかは自分次第…。
お話はオムニバス形式の前後編で描かれている事が多く、地獄のような結末から、自分の力で人生を切り開いていけたゲストなど1人1人の様々な人生が詰まっています📖
個人的にですが泣けるお話も沢山あって、ティッシュは必需品でした😌
後半になり新展開へ突入し物語の核心に迫っていく所では、散りばめられていた事の点と点が繋がり、何度でも楽しく、ハラハラしながら読むことができます📖😆
なぜ走馬灯『株式会社』なのか…。
訪れる人達のストーリーだけではなく、色々な角度で楽しめる漫画です。
完結済みの漫画をお探しの方がいらっしゃいましたら、物凄く面白いので是非読んでみてくださいね🙇✨