2023年3月19日書店発売!
安達 智さん
【あおのたつき13巻】
あらすじ・漫画紹介/感想です📖
はじめに
生前のあおさんと同じ三浦屋で働く夕顔さんの叶わぬ恋とあおさんへの想いは、鎮守のはからいで〝饅頭〟と出会い、前へと進むことができました。
前巻(12巻)のお話はこちらです↓📖
13巻あらすじ
其ノ伍拾参【八重の待ち人①】~番外編【雪見舟】まで掲載されています。
ほのぼの過ごす楽丸くん・あおさん・鎮守でしたが、
「はあぁぁはああぁぁぁ」
馬鹿でかい溜息で社へとやってきた初花ちゃんの登場に困惑します。
初花ちゃんは大見世『扇屋』の最上位の花魁の階級である、呼出しの『八重花さん』お付きの新造です。
願いを叶える社と聞きやってきました。
苦しそうな初花ちゃんを気遣いながら話を聞く楽丸くん。
初花ちゃんの〝わだかまり〟は『八重花花魁がつれない間夫に待たされ気鬱になってしまったので正気に戻して欲しい』というものでした。
八重花花魁は間夫のことを想い周りの気が滅入るほどずっと大きな溜息をついていますが、仕事に対しては一切手を抜かず毎日同じルーティンをこなしてからお客さん達と会い始めるといいます。
初花ちゃんの話だけではわからない事だらけなので、とりあえず浮き世の見世へと行くことになりました。
実際に見てみると2人の想像をはるかに越える間夫への想いが強く、神経質になりおかしな行動をとっている八重花花魁。
あおさんは会いにも来ない間夫の話に不信感をつのらせ、間夫の心を見るために文を見せてと戸棚を開けると沢山の間夫からの文が出てきました。ところが出てきた文はどれもこれも全部同じ内容です。
八重花花魁が少しでも言葉が変わると不安になるので、同じような文になると話す初花ちゃん。
あおさんは、間夫に気持ちがないから八重花花魁の気鬱も治るわけがないと返します。
それを聞いた初花ちゃんは文だけではなく、毎日旦那さまから言葉も届いていると格子付きの2階の窓へ案内しますが、「どうやって格子の外から八重花に声をかけるんだい?」と言われ、泣き出してしまいました。
全ての事がチグハグでおかしいことに気付いたあおさんは
「なんの事情か知らないが八重花が黙って働くよう遊女屋総出で嘘をついている」
と初花ちゃんに問います。
八重花花魁の想い人の正体とは━━━?
おわりに