この記事は
2023年5月4日発売
安達智さん
あおのたつき9巻
のあらすじ・漫画紹介/感想です📖
はじめに
yoko-enda-manga.hatenadiary.jp
この漫画は
浮世と冥土のはざま[鎮守の社]。そこの宮司【楽丸】と人気絶頂で死を迎えた、花魁【あお】(当時の芸名濃紫)は、社へ導かれた“わだかまり”を持った遊女達を救い、導いていく物語です。
子を想う母の気持ちに寄り添い、なんとか娘を助け出すことができた楽丸くんとあおさん。
休む間もなく、盆の準備をしています。
かわいい猫さんの姿をした廓の役人【油舐右衛門(あぶらなめえもん)】に【廓七不思議】の噂の解明を依頼をされ、忙しい楽丸に代わり、【あおさん】【鎮主】【鬼助】のデコボコトリオは七不思議を探っていきます。
順調に原因を突き止め、最後の怪異場所へたどり着いた時でした。
浮世で辻斬り(刃傷沙汰)が起きており、
あおさんと鬼助は奇策で冥土から応戦するのでした!
9巻あらすじ
辻斬り事件でなんとか被害者を出さす、社へ帰ってこれた三人。
帰って来た鬼助の様子がおかしいことに気付いた刀剣鑑定士の【吉睦】は、酷く動揺している鬼助から話聞き出します。
鬼助は
[吉睦の養子で山田家の六代目跡取り候補でありながら、吉睦に破門された【清五郎】だ]
と怯えながら答え、気を失ってしまうのでした。
気を失っている間、鬼助は昔の記憶の中にいました。
鬼助と吉睦の出会い
吉睦と出会う前、鬼助は名前もない無宿者でした。人とは認められず、戯れに斬りすてられる所を吉睦に助けてもらい、屋敷へ連れてこられました。
そこで蔵の番の役目を任されます。
蔵には罪人の臓物や身体が保管してあり、吉睦は自身の仕事の事、臓物が山田丸という薬になることなどを鬼助に話し、名前を聞きます。
鬼助は名前もなく生きてきたので、答えられずにいると
大切な蔵を守ってもらうなら、強そうな名前が良いと
【鬼助】
の名と一枚の大切な紙を吉睦に貰いました。
それから鬼助は吉睦や自分に良くしてくれる屋敷の人達へ毎日、一生懸命恩返しの仕事をするのでした。
清五郎
刀の腕を認められ、六代目当主になるため屋敷にやってきた。(吉睦の養子)
得体の知れない男。
鬼助から山田丸の秘伝の書を奪うため、常に酷い嫌がらせをしている。
心が人の命を預かる稼業には相応しくないと吉睦に見破られ、様斬の見物中に破門された。
📖読み処📖
吉睦亡き後の事を吉睦に鬼助はずっと隠してきました。
なぜまだ若い鬼助が冥土にきてしまったのか…。
いつも元気な鬼助も大きなわだかまりを持ちながら過ごしていたのです。
清五郎と吉睦二人は、人の命の重みの受け止めかた、斬首の役目、仕事人としての心がけなど全く真逆の人間でしたが
1つだけ理由は違えども【人を沢山斬ってきた】という共通点があります。
吉睦を守るため姿をかえた鬼助のわだかまり。
そして現れた、人を斬ってきた2人を裁こうとする者。
命運を変える手管とは…
圧巻のラストは見逃せません!
さいごに
今回は鬼助と吉睦様のわだかまり編で、つい感情移入してしまいました。
8巻の終わりからまさかの展開に、途中何度か読み直ししながら読み進み…📖😊
宮司である楽丸くんでも手を出せない相手の登場や、吉睦様を助けるために姿をかえ立ち向かおうとする鬼助、魂の叫びでもある言霊で吉睦の事を伝えるあおさんなどなどなど…。
もうあれもこれも胸アツな展開に、一読後に三回は読み直しました📖
修験を終えた楽丸くんの、以前よりも堂々とそして心に寄り添いわだかまりをほぐす姿…頼もしすぎます!
二人で乗り越えたからこその連携と信頼が、より深くわかる巻でした📖
大大大ボリュームの9巻!!!
- 帯になんと、最近アニメ化でまたまた人気急上昇中の【“地獄楽”賀来ゆうじ先生】の書き下ろしイラストと大絶賛の推薦コメント!!
- 特別寄稿にて、吉睦様のモデル【人斬り浅右衛門家】の物凄く詳しいお話を載せてくださってます!漫画で最も重要な場面で出てきますよ!📖
鎮主の様子が何やら心配な巻末…
気になる続きの10巻は6月20日発売!📖🙌✨来月が楽しみにです!
つづきのお話(十巻)はこちらです↓
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